MXDA メタキシリレンジアミン
製品特徴
- 速硬化性良好(特に低温硬化性)
- 炭酸塩が結晶性で吸湿しにくいため、塗膜表面のべたつきが起こりにくい。
- 硬化物の耐水性、耐薬品性が良好
- 疎水性が高く、炭酸塩生成による硬化阻害が比較的起こりにくい。
基本物性
メタキシレンジアミン(MXDA)は、競合のアミンと比較して、低AHEWであり、添加量を低減できることからコスト削減に繋がります。
さらに、MXDAは競合アミンと比較して低粘度であることから、作業性が良好です。
主な用途例
MXDAは 防食性、耐薬品性 が 求められる様々な用途に使用されています。
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- 配管等のコーティング
- MXDAは高い耐水性、耐薬品性を有することから、配管等のコーティング材用の硬化剤として好適です。
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- 重防食塗料 (橋、海洋建造物)
- MXDAは高い耐水性、耐塩水性を有することから、橋や海洋構造物などの防食性を求められる構造体の塗料として好適です。
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- タンクコーティング
- タンクのコーティングも耐薬品性が求められます。そのため、MXDAがエポキシ樹脂硬化剤として使用されています。
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- 船舶用塗料
- MXDAは高い耐水性、耐塩水性を有することから、船舶塗料用のエポキシ硬化剤として好適です。
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- 床材
- MXDAの速硬化性や高硬度、耐水性、防食性という特徴は、床材用途のエポキシ硬化剤として好適です。
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- 複合材料、FRP
- MXDAは低粘度であり、かつ速硬化であることから作業性、生産性に優れます。さらに、防食性を有することから、洋上風力ブレード用補修・補強材として使用されています。
耐薬品性
MXDAは競合アミンと比較して、酸や有機溶剤、塩水といった様々な薬品に対して、高い耐薬品性を有します。そのため、配管などのコーティングや船舶塗料、床材などの防食性を求められる用途で広く使用されています。
コスト削減:低活性水素当量
MXDAは競合アミンと比較して分子量が小さいことから、活性水素当量が低いことも特徴です。このことから、エポキシ樹脂100gに対する配合量を比較すると、20%ほど低減可能であり、コスト削減にも繋がります。