ウレタン鎖延長材

  • 1,3-BAC
  • MXDA

ポリウレタン鎖延長材のメカニズム

ポリウレタンは主にイソシアネートとポリオールを原料とするウレタン結合を有するポリマーです。イソシアネート末端のプレポリマーにジアミンモノマーを鎖延長剤として作用させることで、主鎖中にウレア結合を導入し様々な物性を付与することが可能になります。

MXDA、1,3-BACの推奨用途

(ご参考)ジアミンモノマーの略称と構造式

MXDAや1,3-BACはイソシアネートとの反応性が高いため、溶剤系ポリウレタンの鎖延長剤として使用することを推奨します。例えば、インキバインダー、合成皮革、接着剤や塗料用途に使用することが可能です。

MXDA、1,3-BACの使用方法

(1) IPDIプレポリマーの調製(固形分60%)

脂肪族イソシアネート(IPDI)、ポリエステルポリオール(PBA)からなるイソシアネート末端プレポリマー(IPDIプレポリマー)を、官能基当量比NCO/OH=2.0の条件でDMF中で合成しました。

(2) 鎖延長材使用時の物性

IPDIプレポリマーに鎖延長剤として、MXDA、1,3-BAC、その他ジアミンを添加後、養生乾燥したサンプルの樹脂物性を評価しました。MXDAを鎖延長剤に用いると、引張強度および伸び率が高い傾向が見られたため、ポリウレタン樹脂の強度向上が可能です。また、1,3-BACを鎖延長剤に用いると、より透明性に優れるポリウレタンが得られます。

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