低皮膚感作性アミン

Gaskamine Grace (G-Grace)

低皮膚感作性(汎用アミンに比べて安全性が高い*)
ブラッシング抑制(塗膜外観良好)
ベンジルアルコール添加で耐水性、柔軟性向上

Gaskamine Grace(G-Grace)は低皮膚感作性であるため、他の汎用アミンと比較して、安全性の高いアミンです。
エポキシ樹脂硬化剤として使用することで、ブラッシングの発生が抑制され、良好な塗膜外観を示します。さらに、ベンジルアルコールを添加することで、耐水性や柔軟性を大きく向上させることが可能です。

*) 皮膚感作性試験LLNA(OECD TG429準拠)の結果に基づく
**)G-Graceは軽度感作性物質に分類(汎用アミンは中等度感作性物質に分類)

Basic Data

ポットライフ・Tg

※jER828:三菱ケミカル製 jER®

塗膜外観 23℃/50%RH

Gaskamine Graceを使用することで、アミンブラッシングが発生しない良好な光沢の塗膜が得られます。

ベンジルアルコール添加処方

塗膜物性-ベンジルアルコール添加処方 23°C/50%RH

Gaskamine Graceは、ベンジルアルコールと併用することで、良好な塗膜外観を示し、さらに耐水スポットも良好です。また、塗膜の伸びが大きく、柔軟な塗膜です。
さらに、表面調整剤の添加によって平滑性が改善できます。

1) BYK-333:BYK-Chemie社製
2) BYK-378:BYK-Chemie社製

塗膜外観 23°C/50%RH

Gaskamine Graceとベンジルアルコールを併用した処方では、アミンブラッシングはなく良好な光沢の塗膜が得られます。さらに、BYK-333やBYK-378といった表面調整剤を添加することで、平滑性が改善し、良好な塗膜外観を得ることが可能です。

耐薬品性-ベンジルアルコール添加処方 23°C/50%RH

Gaskamine Graceとベンジルアルコールの併用処方は、耐水性や耐トルエン性で良好な結果が得られます。

耐薬品性試験後の塗膜外観は、MXDA処方と比較して、耐水試験や耐トルエン試験後にも光沢があることがお分かりいただけると思います。

樹脂機械特性-ベンジルアルコール添加処方

樹脂成形体の機械物性を測定した結果、エポキシ樹脂にも関わらず、引張・曲げひずみが大きく、非常に柔軟な成形体となることがわかりました。

樹脂機械特性 23℃/50%RH/1weekーBA添加処方vs未添加処方

室温硬化を想定し、23℃/50%RH/1週間硬化での樹脂成形体の柔軟性をベンジルアルコールの添加の有無で比較しました。Gaskamine Graceは、BA未添加においても柔軟な成形体を与えますが、BAを添加することでさらに柔軟性を付与出来ることを確認しました。

樹脂機械特性 120℃/1hーBA添加処方vs未添加処方

加熱硬化を想定し、120℃/1時間硬化での樹脂成形体の柔軟性をベンジルアルコールの添加の有無で比較しました。