舗装材(G-240) エポキシ樹脂硬化剤

  • Gaskamine240

観光地などの景観舗装には、砂利などの天然石の樹脂バインダーとしてエポキシ樹脂が使われます。ガスカミン240(G-240)は疎水性のアミンであるため、この樹脂バインダーの硬化剤として用いることで含水した骨材を用いても硬化物が作製できます。さらに、G-240を用いた舗装材は高強度・高耐水性を示します。

曲げ強度(骨材:湿潤珪砂4号(含水率:20wt%))

G-240は水に溶けないため、湿った骨材を用いても硬化物を作製することができます。含水率20wt%の珪砂4号を骨材として硬化物の作製を試みたところ、G-240は乾燥珪砂を用いた場合と同等の強度を持つ硬化物を作製可能であり、骨材の水分状態の影響を受けずに硬化物を作製することができます。脂環式アミンや脂肪族アミンは硬化物の作製ができませんでした。

曲げ強度(骨材:乾燥珪砂4号(含水率:0.2wt%))

G-240と珪砂4号を珪砂/樹脂=9/1の重量比で混合した硬化物を作製し、23℃/50%RH/1週間で養生したものと、さらに1週間浸水したものの曲げ試験を実施したところ、他社の脂環式アミンや脂肪族アミンと比較して、浸水後も高い強度を示しました。このようにG-240は高い耐水性を示すため、雨や湿気の影響による舗装材の強度低下を抑制することができます。

硬化物の浸水後外観(骨材:玉砂利(黒色)、浸水1日後)

G-240は疎水的なアミンであるため、その硬化物は高い耐水性を示します。黒色の玉砂利を骨材とした硬化物を1日浸水したところ、脂環式アミンや脂肪族アミンの硬化物は白化したのに対して、G-240は白化が見られず、雨などの影響による外観劣化を抑制することができます。

硬化時間(半乾燥)

舗装材向けの樹脂バインダーは養生期間の短縮のために速硬化性が重要となります。G-240は硬化促進剤としてサリチル酸を10wt%添加することで硬化時間の短縮が可能です(G-240/SA10%処方)。

曲げ強度(骨材:乾燥珪砂4号(含水率:0.2wt%))

G-240/SA10%処方を用いた場合でも、他社の脂環式アミンや脂肪族アミンよりも浸水後に高い強度を示します。

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